インフルエンザなのか風邪なのか判断がつかない時ってありますよね。インフルエンザなら病院にいきイナビルなどの抗インフルエンザ薬を処方して貰って早めに飲むとインフルエンザウイルスの増殖を抑えてくれますから回復も早くなると思いますが、風邪の場合はインフルエンザが流行している時に病院に行くと待合室のほとんどがインフルエンザ患者さんだったりして、インフルエンザがうつってしまいそうで、病院に行くのをためらってしまいます。
そこで、インフルエンザと風邪の症状の違いをまとめたので判断する時の参考にして下さいね。
インフルエンザの初期症状
インフルエンザの原因はインフルエンザウイルスによるもので、例年11月頃から感染者が出始めて1月~3月頃に流行します。インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬があるので、発症から12時間位経過後に検査をしてもらいましょう。発症からすぐではウイルスの数が少なくて感染していても陰性反応がでてしまう偽陰性という状態になってしまいます。
抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があるものなので発症から48時間以上たってしまうと増殖を抑える意味がなくなってしまいます。インフルエンザの検査は発症から12時間~48時間以内に行いましょう。
急に発症
潜伏期間も短く1日~2日位で、感染力が高いのも特徴の1つです。体内に1個のウイルスが侵入すると24時間後には約100万個に増殖します。昨日の夜までは元気でも朝起きるとインフルエンザになっていたり、朝は元気でも夜に具合が悪くなってしまったりします。
高熱が出る
急に高熱がでる事もインフルエンザの特徴の1つです。大人でも39℃以上の熱がでる事もあるので病院でイナビルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらう時に解熱剤も貰っておくと安心ですよ。
悪寒や関節痛などの全身症状
インフルエンザでは悪寒、寒気、関節痛、筋肉痛、頭痛、倦怠感などの全身症状が強くあらわれます。高熱がでなくても倦怠感が強かったり関節痛があるとインフルエンザの可能性が高いです。
呼吸器症状はあとからでる
インフルエンザではまず発熱の症状が先にでる事が多いです。発熱から数日経過した後に鼻水・鼻づまり・咳などの呼吸器症状があらわれます。
合併症がある
高齢者や小児は免疫力が低いので重症化する場合もあり、インフルエンザに感染している時は特に免疫力が下がっているので合併症を引き起こしてしまう事もあります。
インフルエンザの合併症には、肺炎、中耳炎、気管支炎、インフルエンザ脳炎・脳症、ライ症候群などがあります。
高齢者に多いのが肺炎でインフルエンザウイルスによる肺炎と細菌感染による細菌性肺炎があります。細菌性肺炎の方が割合は多くインフルエンザの症状が良くなったところで再び発熱します。高齢者がインフルエンザで死亡してしまうのはこの細菌性肺炎が一番多いのです。
インフルエンザA型とB型の違い
インフルエンザでもA型とB型では症状や流行する時期が違います。A型は12月から1月頃に流行する事が多くB型は少し遅れて1月から3月頃に流行しますが、最近では「春インフル」と呼ばれる3月以降にもインフルエンザの感染者がでる事もあります。
A型は高熱と関節痛や倦怠感、頭痛などの全身症状が強くでるのが特徴で、B型に比べ重症化しやすく合併症を発症しやすいのもA型です。高熱はでますがだらだらと症状が長引く事は少ないと言われています。
B型は急に高熱が出ることは少なく発熱はあっても38℃程度だったり、発熱症状が無い場合もあります。B型の特徴的な症状は下痢や嘔吐、腹痛などの消化器系の症状や微熱が長く続くなどです。咳が多くでる場合もあり熱が下がっても咳だけはなかなか治らない時もあります。
潜伏期間はA型、B型とも1日~2日くらいで遅くとも3日後くらいには発症すると言われています。
風邪の症状
風邪はノドや鼻などの上気道の粘膜にウイルスや細菌が感染しておきます。風邪は一年中感染する可能性がありウイルスの種類もたくさんあります。
潜伏期間の違い
一般的な風邪の潜伏期間は1週間位とされています。原因となるウイルスは「ライノウイルス」「アデノウイルス」「RSウイルス」などがあり、80%がウイルスでその他は細菌によるものです。同じウイルスでも型が違っていると感染するので何度も風邪にかかってしまいます。
通年発症する
インフルエンザと違うのが風邪は流行性ではない事です。一年中発症する可能性があります。
症状はゆるやかにでる
急に症状が出ることは少なく始めは鼻風邪でだんだん熱が上がってきたりと少しずつ症状が悪化していきます。熱が出る場合もありますが、インフルエンザのように急に39℃以上になるような事はありません。
鼻水や鼻づまりになる
インフルエンザでは鼻水や鼻づまりは高熱がでた1日~2日後位にでる事が多いですが風邪の場合は鼻水、鼻づまりが先に症状としてでる事が多いようです。
全身症状はない
風邪を引いて熱があると倦怠感を感じますが、インフルエンザではいつもと違って倦怠感も強く、関節痛もあるので熱の割に倦怠感が強い場合はインフルエンザ、それほど感じない時は風邪の可能性が高いです。ほとんどが3日位で症状も軽くなってくる事が多く長くても1週間後には治っています。
まとめ
インフルエンザと風邪の症状の違いをまとめてみました。いつもより重い風邪だったり、インフルエンザの予防接種をしている等で症状の軽いインフルエンザだったりすると自分では見分けがつかない事もありますよね。
インフルエンザだった場合は周囲の人にうつさないように気を付けなければいけません。見分けがつかず病院に行ってないときはマスクを着用して周囲への感染に気を配りましょう。
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